「今の会社(かいしゃ)を辞(や)めたいけど、ビザはどうなるの…?」 「転職(てんしょく)したら、また試験(しけん)を受(う)けないといけないの…?」
そんな心配(しんぱい)をしている特定技能(とくていぎのう)外国人(がいこくじん)のみなさん、安心(あんしん)してください!
特定技能のビザを持(も)っている人は、会社を変(か)える「転職(てんしょく)」が自由(じゆう)にできます。しかも、今と同(おな)じ仕事(しごと)の分野(ぶんや)へ移(うつ)るなら、むずかしい試験を受ける必要(ひつよう)はありません!
この記事(きじ)では、転職のルール・手続(てつづ)き・注意点(ちゅういてん)を、わかりやすく・くわしく説明(せつめい)します。最後(さいご)まで読んで、自分の未来(みらい)を選(えら)ぶ一歩(いっぽ)を踏(ふ)み出(だ)しましょう!
1. 特定技能(とくていぎのう)は転職(てんしょく)できるの?まず知っておくべき基本(きほん)のルール

同(おな)じ分野(ぶんや)なら、試験(しけん)なしで転職OK!
特定技能のビザは、みなさんの「実力(じつりょく)」で働くためのビザです。技能実習生(ぎのうじっしゅうせい)のときは、原則(げんそく)として会社を変えることができませんでした。
でも、特定技能では違(ちが)います。「同じ分野」の仕事であれば、今より良い条件(じょうけん)の会社へ自由に移ることができます。
特定技能には、以下(いか)のような分野があります。
- 外食(がいしょく)業:レストランや飲食店(いんしょくてん)での仕事
- 介護(かいご):お年寄(としよ)りや体(からだ)の不自由(ふじゆう)な人のお世話(せわ)
- 工業製品製造業(こうぎょうせいひんせいぞうぎょう):工場(こうじょう)での製品(せいひん)づくり
- 建設(けんせつ):家(いえ)やビルを建(た)てる仕事
- 農業(のうぎょう):野菜(やさい)や果物(くだもの)を育(そだ)てる仕事
- 宿泊(しゅくはく):ホテルやりょかんでの仕事
- その他(ほか)、合計(ごうけい)14の分野
転職(てんしょく)できる・できないパターン一覧(いちらん)
| 転職のパターン | 試験は必要? |
|---|---|
| レストランA(外食) → レストランB(外食) | 必要なし!すぐ動ける |
| 自動車(じどうしゃ)工場(製造業) → 電気製品(でんきせいひん)工場(製造業) | 必要なし!製造業は1つにまとまった |
| ホテル(宿泊) → レストラン(外食) | 新しい試験に合格(ごうかく)が必要 |
| 農業 → 介護 | 新しい試験に合格が必要 |
ポイントは「今と同じ分野かどうか」です。同じ分野なら、今持っている知識(ちしき)や経験(けいけん)はそのまま活(い)かせます。
2. 同(おな)じ仕事(しごと)で転職(てんしょく)するメリット4つ
同じ分野での転職には、うれしいことがたくさんあります。4つのメリットを確認(かくにん)しましょう。
メリット1:給料(きゅうりょう)が上(あ)がりやすい
今の日本は、どこでも人手(ひとで)が足(た)りていません。日本での仕事に慣(な)れた特定技能外国人は、多くの会社が「来てほしい!」と思っています。
上手に交渉(こうしょう)すれば、基本給(きほんきゅう)がアップしたり、ボーナス(賞与(しょうよ))がもらえる会社に移ったりすることができます。「今の給料が低い(ひくい)」と感じているなら、転職は給料アップへの大きなチャンスです。
メリット2:これまでの経験(けいけん)をそのまま活(い)かせる
仕事の内容が同じなので、新しい会社に入ってもすぐに活躍(かつやく)できます。最初から「仕事ができる人」として信頼(しんらい)されるため、新しい職場(しょくば)にもすぐなじめます。
メリット3:住(す)む場所(ばしょ)や生活(せいかつ)環境(かんきょう)を変えられる
「もっと都会(とかい)に住みたい」「友達が多い場所に行きたい」「今の寮(りょう)が古くて辛(つら)い」という理由で転職する人もたくさんいます。
同じ分野なら、東京・大阪・福岡など、自分が住みたい街(まち)の会社を選ぶことができます。
メリット4:将来(しょうらい)の特定技能2号(にごう)に近(ちか)づく
同じ分野でずっと仕事を続(つづ)けると、技術(ぎじゅつ)がどんどん上達(じょうたつ)します。特定技能2号になれば、日本にずっと住め、家族(かぞく)を国(くに)から呼(よ)んで一緒(いっしょ)に暮(く)らすことも可能(かのう)です。
同じ分野でレベルアップしながら転職することは、2号への近道(ちかみち)にもなります。
3. 安全(あんぜん)な転職活動(てんしょくかつどう)の正しい5ステップ
急いで今の会社を辞めてしまうのは危険(きけん)です。お金の面でもビザの面でも困ることになります。次の5つのステップで、安全に転職を進(すす)めましょう。
ステップ 1:今の会社で働(はたら)きながら、次(つぎ)の仕事(しごと)を探(さが)す
今の会社を辞める前に、まず新しい会社を探すことが大切です。求人(きゅうじん)サイトや転職エージェント、信頼できる「登録支援機関(とうろくしえんきかん)」に相談(そうだん)してみましょう。
ステップ 2:面接(めんせつ)を受(う)けて「内定(ないてい)」をもらう
気になる会社が見つかったら、応募(おうぼ)して面接を受けます。面接では「なぜ転職したいのか」「前の会社でどんな仕事をしたか」を聞(き)かれます。前向き(まえむき)な理由を事前(じぜん)に準備(じゅんび)しておきましょう。
内定をもらったら、給料・休日(きゅうじつ)・住む場所などが書かれた「労働条件通知書(ろうどうじょうけんつうちしょ)」をしっかり確認してください。
ステップ 3:今の会社に「辞めます」と伝(つた)える
次の会社が決まったら、今の会社に退職(たいしょく)を伝えます。日本の法律(ほうりつ)では、辞める2週間前(にしゅうかんまえ)に伝えればOKですが、マナーとして1か月前に伝えるのがベストです。
感謝(かんしゃ)の気持ちを忘れずに、最後まで丁寧(ていねい)に仕事をしましょう。良い関係(かんけい)で会社を離(はな)れると、書類(しょるい)もスムーズにもらえます。
ステップ 4:新(あたら)しいビザの手続(てつづ)きをする ★いちばん大切!
特定技能ビザは、「あなたの名前」と「会社の名前」がセットで国(出入国在留管理局(しゅつにゅうこくざいりゅうかんりきょく):入管(にゅうかん))に登録(とうろく)されています。
会社が変わるときは、新しくビザの「変更申請(へんこうしんせい)」が必要です。この手続きには約(やく)1〜2か月かかります。新しい会社や登録支援機関といっしょに進めましょう。
ステップ 5:新しい会社で働(はたら)き始(はじ)める
入管から新しいビザ(在留資格変更許可(ざいりゅうしかくへんこうきょか))が届(とど)いたら、いよいよ新しい会社でのスタートです!おめでとうございます!
4. 忘(わす)れたらダメ!必要な手続(てつづ)きと書類(しょるい)リスト
転職するときには、国(入管)への連絡(れんらく)が必要です。忘れると「不法在留(ふほうざいりゅう)」になってしまうことがあるので、必ず行ってください。
入管(にゅうかん)への届出(とどけで)2つ
- 会社を辞(や)めたとき:辞めてから14日以内(にちいない)に「離脱(りだつ)の届出」をする
- 新しい会社が決まったとき:決まってから14日以内に「移籍(いせき)の届出」をする
どちらも、インターネット(出入国在留管理庁(しゅつにゅうこくざいりゅうかんりちょう)電子届出システム)から24時間、無料(むりょう)で手続きができます。スマホでも簡単(かんたん)にできるので安心してください。
必要(ひつよう)な書類(しょるい)一覧(いちらん)
| 書類の名前(なまえ) | どこでもらうか |
|---|---|
| 在留(ざいりゅう)カード | 自分が持っている |
| パスポート | 自分が持っている |
| 源泉徴収票(げんせんちょうしゅうひょう) | 前の会社からもらう |
| 退職証明書(たいしょくしょうめいしょ) | 前の会社からもらう |
| 課税証明書(かぜいしょうめいしょ)・納税証明書(のうぜいしょうめいしょ) | 市役所(しやくしょ)・区役所(くやくしょ) |
| 離脱の届出の控(ひか)え | インターネット手続き後に保存(ほぞん) |
注意:前の会社が「源泉徴収票」や「退職証明書」を渡(わた)してくれないときは、次の会社や登録支援機関にすぐ相談してください。会社には、これらの書類を渡す義務(ぎむ)があります。
5. 気をつけて!転職でよくある失敗(しっぱい)4つ
転職活動でよくあるトラブルと、その解決策(かいけつさく)をまとめました。事前(じぜん)に読んで、同じ失敗をしないようにしましょう。
失敗 1:仕事がない状態(じょうたい)が3か月以上(いじょう)続(つづ)く
特定技能のルールでは、仕事を辞めてから3か月以上、次の仕事が決まらないと、ビザを取り消(けし)される危険があります。
- 対策(たいさく):必ず「今の会社にいる間」に次の会社を見つけましょう。もし急に会社がなくなった(倒産(とうさん)など)場合は、すぐに入管やハローワークに相談してください。
失敗 2:会社に「転職させない!」と脅(おど)される
「辞めたい」と言ったとき、会社が怒(おこ)って「書類を渡さない」「お前を帰国(きこく)させる」などと言ってくることがあります。
- 対策:日本の法律では、外国人も自由に転職できます。会社があなたを強制的(きょうせいてき)に帰国させることは絶対(ぜったい)にできません。怖いことを言われたら、一人で悩(なや)まずに「労働基準監督署(ろうどうきじゅんかんとくしょ)」や「OTIT(外国人技能実習機構(きのうじっしゅうきこう))」に相談しましょう。
失敗 3:次の会社のビザが出る前にアルバイトをしてしまう
前の会社を辞めてから、新しいビザが出るまでの1〜2か月の間、生活費(せいかつひ)のためにコンビニなどでアルバイトをしたくなるかもしれません。しかし、これは「資格外活動違反(しかくがいかつどういはん)」という重い違反(いはん)で、最悪(さいあく)の場合は強制帰国(きょうせいきこく)になります。
- 対策:ビザの手続き中は、許可(きょか)されていない場所での仕事は絶対にできません。生活費が心配な人は、あらかじめ貯金(ちょきん)をしておくか、新しい会社と入社日(にゅうしゃび)のスケジュールをしっかり相談しておきましょう。
失敗 4:住民税(じゅうみんぜい)を払(はら)わずに放置(ほうち)してしまう
会社を辞めた後、市役所から自宅(じたく)に「住民税を払ってください」という紙(納付書(のうふしょ))が届きます。これを放置していると、新しいビザの申請(しんせい)が不許可(ふきょか)になります。
- 対策:届いた納付書(のうふしょ)の期限(きげん)内に、コンビニや銀行(ぎんこう)で全額(ぜんがく)払いましょう。
6. まとめ:あなたの未来(みらい)は、あなたが選(えら)べる!

特定技能のビザは、みなさんが一生懸命(いっしょうけんめい)勉強(べんきょう)して、試験に合格したり、技能実習を頑張(がんば)ったりして手に入れた「自由のパスポート」です。
「今の会社が辛いから、日本が嫌(きら)いになった。国に帰ろうかな…」と諦(あきら)める前に、ぜひ「同じ分野の別(べつ)の会社」を探してみてください。日本には、外国人を大切にして、良い給料ときれいな寮を用意している素晴(すば)らしい会社がたくさんあります。
正しいステップを守(まも)れば、転職は決(けっ)して難しくありません。大切なポイントを最後におさらいしましょう。
- 同じ分野への転職なら、試験なしでOK
- 必ず「今の会社にいる間」に次の仕事を見つける
- 会社を辞めたら「14日以内」に入管へ届出をする
- ビザが出るまで、他(ほか)の場所でのアルバイトは絶対にしない
- 住民税は期限内に必ず払う
一歩ずつ正しく進めば、あなたのキャリアとくらしをもっと良くすることができます。自分のための選択を、勇気(ゆうき)を持ってしてみましょう!
