日本の工場(こうじょう)で働いているみなさん、大切なお知らせです。
2024年から、製造業(ものを作る仕事)のルールが新しくなりました。
これまでは3つのグループに分かれていましたが、これからは「工業製品製造業」という1つの大きなグループになります。
「名前が難しくてよくわからない…」という人のために、メリットや仕事の内容を、どこよりも詳しく説明します!
1. どうしてルールが変わったの?

これまでは、あなたのビザの種類によって、働ける工場が厳しく決まっていました。
- 素形材(そけいざい):金属を溶かしたり、型を作ったりする仕事
- 産業機械(さんぎょうききかい):大きな機械を作ったり、組み立てたりする仕事
- 電気電子(でんきでんし):パソコン、テレビ、基板(きばん)などを作る仕事
しかし、今の日本の工場では、「機械を作るし、電気の配線もする」というように、仕事が混ざっているのが当たり前です。
古いルールでは、「私は機械のビザだから、隣のラインの電気の仕事は手伝えない」という決まりがあり、とても不便でした。
そこで、国はこれらを全部まとめて、「1つのビザで工場のいろいろな仕事ができる」ようにしたのです。
2. ここがすごい!「工業製品製造業」3つのメリット
新しいルールになると、あなたの仕事はこう変わります。
① 同じ工場の中で、いろいろな技術(スキル)が身につく
これまでは自分の担当(たんとう)以外の仕事はできませんでした。これからは、同じ工場の中なら、別のラインを手伝うことができます。
「溶接(ようせつ)もできるし、仕上げもできる」というプロになれば、会社からの評価(ひょうか)が上がり、お給料も上がりやすくなります。
② 転職(てんしょく)のチャンスが広がる
これが一番大きなメリットです。
これまでは「機械の工場」から「電気の工場」へ移るのは大変でした。でもこれからは、同じ「工業製品製造業」のグループなので、違う種類の工場へも簡単に転職できるようになりました。
自分がやりたい仕事、お給料が良い会社を選びやすくなったということです。
③ 特定技能2号(家族を呼べるビザ)を目指しやすい
将来、家族を日本に呼べる「2号」になるためには、いろいろな仕事ができる「熟練した技能(プロの技術)」が必要です。
いろいろな作業を経験できるようになったので、2号の試験に合格するための実力をつけやすくなりました。
3. 「工業製品製造業」に含まれる19の仕事
「名前は1つ」になりましたが、その中には19の作業(さぎょう)があります。
あなたが今やっている仕事や、これからやりたい仕事があるかチェックしてみてください。
- 鋳造(ちゅうぞう):溶けた金属を型に入れる
- 鍛造(たんぞう):金属を叩いて形を作る
- ダイカスト:機械を使って金属を型に流し込む
- 機械加工(きかいかこう):機械で金属を削ったり穴を開けたりする
- 金属プレス加工:板をプレス機で形にする
- 工場板金(こうじょうばんきん):金属の板を切ったり曲げたりする
- めっき:金属の表面に別の金属の膜をつける
- アルミニウム陽極酸化処理:アルミの表面を強くする
- 仕上げ:製品のバリを取ったり、きれいに磨いたりする
- 機械検査:製品に間違いがないかチェックする
- 機械保全(きかいほぜん):工場の機械が壊れないように直す
- 電子機器組立て:パソコンなどの電子回路を作る
- 電気機器組立て:スイッチやモーターなどを組み立てる
- プリント配線板製造:電気の通り道(基板)を作る
- 陶磁器工業製品製造:セラミックスなどの部品を作る
- プラスチック成形:プラスチックを熱して形を作る
- 塗装(とそう):製品に色を塗る
- 溶接(ようせつ):火を使って金属をくっつける
- 工業包装:壊れないようにきれいに包む・梱包する
この19のどれかの作業で試験に受かれば、あなたは「工業製品製造業」のビザがもらえます。
4. これから特定技能(とくていぎのう)になりたい人へ
試験(しけん)はどうなる?
新しく特定技能1号を取りたい人は、「製造分野特定技能1号評価試験」を受けます。
- 自分の得意な作業を1つ選んで受験します。
- 日本語の試験(JLPT N4など)も必要です。
技能実習生(ぎのうじっしゅうせい)はどうなる?
製造業の技能実習2号を「良好(りょうこう)に修了(しゅうりょう)」した人は、試験を受けなくても、特定技能1号に変えることができます。
自分が今の工場から別の工場へ移りたいときも、この「工業製品製造業」のルールを知っていると、とても有利(ゆうり)です。
5. まとめ

2024年からの新しいルール「工業製品製造業」は、みなさんにとって「自由」と「チャンス」が増える嬉しい変更です。
1つの作業だけでなく、いろいろな仕事にチャレンジして、日本で「なくてはならないプロの職人」を目指しましょう。それが、日本で長く、幸せに暮らすための近道です!
