日本の農業の現場で、専門的な技術をもった外国人をやといたいと考えている会社(農家)の皆様へ。
そして、日本で農業の仕事をしたいと考えている外国人の皆様へ。
特定技能「農業」という在留資格(ビザ)について、くわしく知りたいと思っていますか?
特定技能「農業」は、日本の農業のひとが足りないという問題を助けるための、大切な制度です。この制度は、日本で働きたい****外国人のみなさんと、働き手がほしい****農家や会社の両方にとって、とてもよい****仕組みです。
この記事では、特定技能「農業」について、知りたいことを全部、簡単な日本語で説明します。
Q1 特定技能「農業」はどんな在留資格ですか

特定技能「農業」とは、日本の農業の分野で働くための在留資格(ビザ)です。日本の農業を手伝いながら、専門的な知識やスキルを身につけることができます。
制度ができた目的
今の日本では、農業をする人が少なくなり、人手不足で困っています。この問題を助けるために、2019年に特定技能という制度が作られました。特定技能は、すぐに仕事ができる力を持った外国人に来てもらい、日本の食料生産を支えるための大切な役割(やくわり)があります。
1号と2号の大きな違い
特定技能には「1号」と「2号」がありますが、2023年6月から農業分野でも特定技能2号が対象となりました。
| 項目 | 特定技能1号 | 特定技能2号 |
| 日本にいられる期間 | 全部で5年まで | 期間の制限なし(更新が必要) |
| 仕事のスキルレベル | 仕事に必要な知識や経験があるレベル | 非常に高い技術(熟練した技能)があるレベル |
| 家族と一緒に住めるか | できません | 条件を満たせばできます(夫や妻、子ども) |
Q2 特定技能「農業」でできる仕事の内容
特定技能「農業」の在留資格で働くとき、できる仕事は大きく分けて2つの分野があります。どちらの分野の仕事もすることができます。
1. 畑や田んぼの仕事(耕種農業)
野菜やくだもの、お米、花などを育てる仕事です。季節によって仕事の内容が変わります。
| 仕事の種類 | 具体的な仕事の例 |
| 栽培管理(さいばいかんり) | 土をつくる、種をまく、水をあげる、肥料をまくなど |
| 収穫(しゅうかく)と出荷 | 育った作物を取り、洗ったり、お店に送る準備をしたりする |
| 機械の運転 | トラクターなどの農業機械の運転 |
2. 牛やぶたの仕事(畜産農業)
牛やぶた、にわとりなどの動物を育てる仕事です。生き物をあつかうため、責任感がたいせつになります。
| 仕事の種類 | 具体的な仕事の例 |
| 飼養管理(しいようかんり) | えさや水をあげる、動物が住む場所をきれいに掃除する |
| 生産物の収穫 | 牛乳をしぼる(搾乳)、たまごを集めるなど |
| 動物の健康チェック | 動物が元気かどうかを毎日チェックする |
Q3 働くためのルールと給料(外国人の方へ)

あなたが日本で特定技能「農業」の仕事をするためには、資格をとるためのルールと、働くうえでの大切なルールがあります。
1. 資格をとるための2つの方法
次のどちらかの条件をクリアすれば、特定技能1号のビザを申請できます。
| 方法 | 条件 |
| 試験に合格する | 1. 農業技能測定試験(耕種農業か畜産農業のどちらか)と 2. 日本語試験(JLPT N4またはJFT-Basic A2レベル以上)の両方に合格すること |
| 技能実習2号を終える | 農業分野の「技能実習2号」という資格をもって、まじめに実習をおわらせたこと(試験は免除されます) |
2. 給料のルール:日本人と同等以上
特定技能で働くあなたの給料は、「同じ仕事をしている日本人と同じか、それ以上の金額」でなければならないと法律で決まっています。外国人だからという理由で、給料が安くなることはありません。
3. 大きなメリット:転職と2号への移行
- 転職:同じ「農業」の分野の中であれば、働く会社を変える(転職する)ことができます。
- 2号への移行:特定技能1号で経験を積んだあと、さらに難しい試験に合格すれば、特定技能2号になり、家族を日本に呼ぶことができるようになります。
Q4 会社が守るルールとメリット(会社の方へ)
外国人を受け入れる会社は、いくつかの国のルールを守り、外国人が安心して働けるようにサポートすることが義務づけられています。
会社が守るべき大切なルール
- 給与(きゅうよ)の公平さ:同じ仕事をする日本人と同等以上の給料を払うこと。
- 支援計画(しえんけいかく):外国人が生活に慣れるまで、アパート探しや役所の手続き、相談対応など、10項目のサポートを必ず実行すること。(登録支援機関に依頼可能)
- 労働法の遵守(じゅんしゅ):社会保険への加入や、日本の労働時間に関する法律をすべて守ること。
会社にとってのメリット
- 即戦力の確保:試験に合格した人材、または技能実習を終えた人材なので、すぐに現場で活躍できます。
- 安定した雇用:最長5年間の雇用が可能で、人材が定着しやすく農場運営が安定します。
- 派遣(はけん)が可能:農業は季節によって忙しさが変わるため、派遣という働き方が特定技能で認められています。忙しい時期だけ外国人を雇うことができるため、人件費の調整がしやすいです。
Q5 技能実習との違いを改めて確認
特定技能は「働くこと」が目的、技能実習は「技術を学ぶこと」が目的という大きな違いがあります。
| 項目 | 技能実習(農業) | 特定技能1号(農業) |
| 目的 | 日本の技術を学ぶこと(国際貢献) | 日本の人手不足を助けること(労働力) |
| 転職 | きほんてきにできません | ルールを守ればできます |
| 仕事内容 | 技能実習計画に書かれた仕事だけ | 耕種農業と畜産農業の幅広い仕事 |
| 必要な試験 | ありません | 技能と日本語の試験に合格が必要 |
特定技能「農業」は、日本の農業を続けたい会社と、日本で働きたい外国人の方の、両方にとって良い点がある制度です。
