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あいさつは大事。「おはよう」「こんにちは」「ありがとうございます」

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日本で働くことを目指す外国人の皆様と、新しい仲間として彼らをむかえる企業の皆様が、最初にはじめるべき最も大切なこと。それが「あいさつ」です。

あいさつは、単なるマナーではありません。お互いの存在を認め、信頼関係を築(きず)くための「心の架け橋(かけはし)」となります。この記事では、正しいあいさつの知識と、職場のコミュニケーションをスムーズにするポイントを詳しく解説します。日本で働く外国人の皆様、そして企業の担当者の皆様、ぜひ最後まで読んでみてください。


目次

第1章:なぜ日本で「あいさつ」がこれほど重要なのか

日本の社会において、あいさつはコミュニケーションの「盾(たて)」であり「橋(はし)」であると言われます。

特に、言葉の壁がある外国人社員にとって、適切なあいさつができることは「日本社会に参加する意思がある」ことを示す、とても強力なサインになります。たとえ日本語がまだ上手ではなくても、笑顔であいさつをするだけで、「この人は一緒に働こうとしている」という安心感を周りに与えることができます。

日本の企業文化では、朝の「おはようございます」から始まり、帰宅時の「お先に失礼します」に至るまで、一連のあいさつがチームの調和を保つための欠かせないリズムとなっています。あいさつがない職場では、お互いの体調や機嫌(きげん)がわからなくなり、ミスや事故が起きやすくなることもあります。


第2章:日常の基本あいさつと「丁寧さ」の使い分け

日本には時間帯によって使い分ける3つの基本的なあいさつがあります。これらを正しく使えるようになるだけで、あなたの印象はぐんと良くなります。

1. 朝:おはようございます

職場では、上司や同僚に対して必ず「ございます」をつけた丁寧な形で使いましょう。

  • 使う時間: 起きてから午前10時ごろまでが一般的です。
  • ポイント: 親しい友人同士では「おはよう」と短くすることもありますが、ビジネスの現場では「おはようございます」が基本です。朝一番の明るい声は、チーム全体のやる気を引き出します。

2. 昼:こんにちは

最も一般的なあいさつで、多くの場面で使われます。

  • 使う時間: 午前10時ごろから日が暮れる(夕方)まで。
  • ポイント: 近所の人や、会社の外で会った人にも使える便利な言葉です。

3. 夜:こんばんは

日が暮れてから人に会ったときに使います。

  • 使う時間: 夕方から夜にかけて。
  • ポイント: 会社の中では、夜でも「お疲れさまです」と言うことが多いので、主に会社の外やプライベートな場面で使われます。

大切なのは「相手との関係性」です。目上の人やまだ親しくない人に対しては、語尾(ごび)まで省略せずにはっきりと言うことが、敬意を伝える第一歩となります。


第3章:職場で必須の「別れのあいさつ」

日本の職場では、仕事を終えて帰るときのあいさつが非常に重要視されます。これを言わずに帰ってしまうと、周りの人は「あの人はどこへ行ったのだろう?」と心配したり、不快(ふかい)に感じたりすることがあります。

お先に失礼します(おさきにしつれいします)

自分が先に会社を出るとき、残っているメンバーに対して使う魔法の言葉です。

  • 意味: 「自分が先に上がります」という報告と、「お先にすみません」という周りへの気配りを同時に伝えることができます。

お疲れさまでした(おつかれさまでした)

誰かが帰るとき、周りの人が返す言葉です。

  • 意味: 相手の労働をねぎらう、日本独自の非常に便利な言葉です。仕事中、すれ違うときにあいさつとして使われることもあります。

「さようなら」はあまり使いません

多くの教科書に載っている「さようなら」ですが、実は日本の職場ではあまり使われません。

  • 理由: 「さようなら」は、学校で先生に言う場合や、しばらく会わない人への別れの言葉として使われることが多いからです。毎日顔を合わせる同僚には「失礼します」や「お疲れさまです」、「じゃあ、また明日」と言うのが一般的です。

第4章:「ありがとうございます」と「すみません」の絶妙な関係

感謝を伝える言葉の代表は「ありがとうございます」ですが、日本人はしばしば「すみません」という言葉を感謝の代わりに使います。これが外国人の方にとって非常にむずかしいポイントです。

ありがとうございます

純粋な感謝の気持ちを伝える言葉です。

  • ポイント: 迷ったときは常にこの言葉を使えば、失礼になることはありません。最も安全で、相手を幸せにする言葉です。

すみません

本来は謝罪(あやまること)の言葉ですが、お礼としても使われます。

  • 理由: 「相手が自分のために何かをしてくれ、そのために相手に負担(時間や労力)をかけさせてしまった」と感じる際に、「申し訳ない」という気持ちを込めたお礼として使われます。
  • 例: 落とし物を拾ってもらったときや、席を譲(ゆず)ってもらったときなどです。

外国人の方は、まずは「ありがとうございます」をしっかり言えるようにしましょう。企業の担当者の方は、この「すみません」の使い分けが外国人にとって非常に難解(なんかい)であることを理解し、「ありがとうで大丈夫だよ」と教えてあげることが大切です。


第5章:言葉だけではない「おじぎ」という文化

日本のあいさつに欠かせないのが「おじぎ」です。おじぎは、相手に対して敵意がないことや、敬意を持っていることを体全体で示す動作です。

おじぎの基本

腰から上を曲げ、頭を下げます。感謝の気持ちや敬意が高いほど、深くゆっくりと頭を下げます。

種類角度の目安使う場面
会釈(えしゃく)15度くらい通り過ぎるとき、軽いあいさつのとき。
敬礼(けいれい)30度くらいお客さまへのあいさつ、上司へのあいさつ。
最敬礼(さいけいれい)45度くらい深い感謝や、心からの謝罪をするとき。

ジェスチャーの違いに注意

  • ハグやキス: 日本では、ビジネスの場でハグをしたり頬にキスをしたりすることは、まずありません。
  • 握手(あくしゅ): 行われることもありますが、おじぎが最も優先される礼儀です。
  • 手を合わせる: 胸の前で両手を合わせるジェスチャーは、日本では食事の前(いただきます)や仏様にお祈りするときに使われるものです。人へのあいさつとしては一般的ではないので注意しましょう。

第6章:企業が実践すべき「やさしい日本語」での指導

外国人を雇用する企業の皆様は、難しい敬語のルールを教える前に、まずは基本的なあいさつを「やさしい日本語」で指導しましょう。

ハサミの法則を活用する

  1. は:はっきり言う。(例:おはようございます!)
  2. さ:最後まで言う。(例:お先に失礼します。)
  3. み:短く言う。(例:お疲れさまでした。また明日。)

大きな声ではっきりと最後まで言うことで、聞き取りやすさが格段に上がります。

あいさつが必要な「理由」を伝える

なぜあいさつが必要なのかを、「日本のルールだから」と突き放すのではなく、メリットを伝えてください。

  • 「あいさつをすると、みんなが気持ちよく仕事ができるようになります」
  • 「あいさつは、あなたの安全を守るために大切です(元気がないときに気づいてあげられるため)」このように理由を説明することで、外国人社員も納得してあいさつができるようになります。

第7章:あいさつがもたらす「職場の安全性」

あいさつは単なる礼儀だけでなく、職場の「安全」にも直結(ちょっけつ)しています。

たとえば、工事現場や工場などの危険をともなう職場では、朝のあいさつの声の大きさやトーンで、その日の社員の健康状態を確認します。

「今日の〇〇さんは声が小さいな。体調が悪いのかな?」

「いつもより元気がないな。悩み事があるのかもしれない」

このように、あいさつを通じてお互いの状態を確認することで、大きなミスや事故を未然(みぜん)に防ぐことができるのです。

外国人社員にとっても、周りが自分のあいさつに答えてくれることは、「自分はここにいていいんだ」という心の安全(心理的安全(しんりてきあんぜん))につながります。


第8章:多文化共生社会の第一歩として

あいさつを正しく行い、その意味を共有することは、外国人と日本人がお互いを尊重し、協力し合う「多文化共生社会」を実現するための土台となります。

日本での生活が長くなれば、言葉の細かいニュアンスもわかるようになります。しかし、最初の一歩はいつも「おはようございます」から始まります。

外国人の皆様へ

あいさつは、あなたの日本での生活を助ける「最強のツール」です。言葉に自信がなくても大丈夫です。笑顔ではっきりとしたあいさつを心がけましょう。それだけで、あなたの周りに助けてくれる人が増えるはずです。

企業の皆様へ

あいさつは、従業員との心の距離を縮める「最良の手段」です。会社全体で「やさしい心」と「やさしい日本語」を使い、毎日声をかけ合ってください。上司から先に元気よくあいさつをすることで、外国人社員も安心してあいさつができる環境が整(ととの)います。


まとめ

この記事では、日本の職場におけるあいさつの大切さについて詳しく見てきました。

  • 朝、昼、晩の基本あいさつを使い分けること。
  • 「お先に失礼します」と「お疲れさまでした」は必須の言葉であること。
  • 「ありがとう」の代わりに「すみません」を使う文化があること。
  • おじぎは角度によって気持ちの強さが変わること。
  • 企業は「ハサミの法則」を使って分かりやすく教えること。

これらのポイントを意識するだけで、職場でのコミュニケーションは驚くほど変わります。


たとえ話:あいさつは「心のドアのチャイム」です

あいさつは、相手の心のドアをノックするチャイムのようなものです。朝、「おはようございます」とチャイムを鳴らすことで、相手は「どうぞ、入ってください。今日も一緒に頑張りましょう」と心のドアを開けてくれます。もしあいさつをしなければ、ドアは閉まったまま。お互いの気持ちが届くことはありません。毎日、笑顔でたくさんのチャイムを鳴らしてみましょう。


Q&A:よくある質問

Q:上司に「ご苦労(ごくろう)さま」と言ってもいいですか?

A:いいえ、だめです。「ご苦労さま」は、目上の人が目下の人に使う言葉です。上司には必ず「お疲れさまです」と言いましょう。

Q:マスクをしていてもあいさつは伝わりますか?

A:声だけでなく「目」の表情が大切です。少し大げさなくらいに目を細めて、笑顔であることが伝わるようにしましょう。また、少しだけ頭を下げる(会釈)を加えると、より丁寧(ていねい)に伝わります。

Q:返事(へんじ)が返ってこなかったら、どうすればいいですか?

A:気にしなくて大丈夫です。相手が忙しくて聞こえなかっただけかもしれません。自分からあいさつを続けることが、あなたの信頼(しんらい)につながります。


この記事が、皆様の日本での素晴らしいキャリアと、良好な人間関係の助けとなることを願っています。

次の一歩として、明日の朝、いつもより少しだけ大きな声で「おはようございます!」と言ってみることから始めてみませんか。

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この記事を書いた人

外国人のみなさんが、安心して日本で働けるように情報を発信しています。外国人の仕事さがしをサポートしていますので、お気軽に転職相談してください。

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