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おじぎ(礼)をします。立って頭を少し下げるのがふつうです。

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日本で生活をはじめ、仕事をしようとしている外国人の皆様、そして新しい仲間をむかえる会社の皆様。日本でのコミュニケーションにおいて、「おじぎ(礼)」は言葉と同じか、それ以上に大切な役割を果たします。

特に仕事の場では、相手に対して「尊敬(そんけい)しています」「ありがとうございます」「申し訳ありません」という気持ちを伝えるために欠かせない作法(さほう)です。この記事では、正しいおじぎの知識とマナーについて詳しく解説します。


目次

1. おじぎ(お辞儀(じぎ))とは何か:その役割

おじぎとは、日本であいさつをするときや、お礼を言うときなどに、腰を曲げて頭を前に下げる動きのことです。

これは単なる決まった形ではありません。相手のことを大切に思い、良い人間関係を作りたいという「信頼(しんらい)のサイン」です。職場では、朝や夕方のあいさつ、お客さまへの対応、上司への報告、そして感謝や謝罪(あやまること)など、あらゆる場面で使われます。

外国人の方にとっては、おじぎを正しく覚えることで、日本語が完璧(かんぺき)でなくても「私は日本のルールを大切にしています」というメッセージを周りに伝えることができます。


2. おじぎの3つの形と使い分け

日本のおじぎには、場面や相手との関係によって、いくつかの種類があります。基本的には「腰を曲げる角度が大きいほど、相手への敬(けい)意が高い」と考えられています。

① 会釈(えしゃく):軽いおじぎ

タイトルの通り、「立って頭を少し下げる」のが最も一般的で、日常的な形です。

  • 使う場面: 廊下(ろうか)ですれ違ったとき、道で知り合いに会ったとき、簡単なあいさつの際。
  • 動き: 背筋(せすじ)を伸ばしたまま、上体を15度ほど軽く傾(かたむ)けます。
  • ポイント: 立ち止まらずに歩きながらすることもありますが、一度立ち止まって行う方がより丁寧(ていねい)です。

② 敬(けい)礼:一般的なおじぎ

仕事の場で最もよく使われる、標準的なおじぎです。

  • 使う場面: お客さまへのあいさつ、会議のはじまりと終わり、感謝を伝えるとき。
  • 動き: 腰から上を30度ほど深く、ゆっくりと曲げます。
  • ポイント: 背中を丸めず、腰から折るように意識すると、とても美しく見えます。

③ 最敬(さいけい)礼:最も深いおじぎ

最大の尊敬(そんけい)や、深い謝罪(あやまること)を表すときに使います。

  • 使う場面: 大切な式典、大きなミスをしてしまったとき、心からの深い感謝を伝えるとき。
  • 動き: 上体を45度から、時には90度近くまで、深くゆっくりと下げます。
  • ポイント: 頭を下げた後、少しの間(1秒から2秒ほど)止まると、気持ちがより伝わります。

3. 日本ならではの注意点:他の国とのちがい

日本のあいさつは、他の国の文化とは大きくちがう点があります。誤(ご)解を防ぐために、以下のポイントを正しく知っておきましょう。

ハグやキスは避ける

日本では、人に会ったときにハグをしたり頬(ほお)にキスをしたりすることは、仕事の場ではまずありません。これらは親しい気持ちを示す素晴らしい動きですが、日本の職場では「距離(きょり)が近すぎる」と感じられてしまうことがあります。

握手(あくしゅ)はあまりしない

欧米(おうべい)では一般的な握手も、日本のビジネスの世界では時々行われる程度です。基本的には「おじぎ」が最も優先(ゆうせん)される礼儀(れいぎ)です。相手が手を出してきたときは握手をしても大丈夫ですが、自分から握手を求めるよりは、まずはおじぎをするのが安心です。

手を合わせるジェスチャーに注意

胸の前で両方の手のひらを合わせる動き(合掌(がっしょう))は、東南アジアや南アジアなどではあいさつとして使われます。しかし、日本では「ご飯を食べる前(いただきます)」の動きであり、人へのあいさつとしては普通使いません。これを日本のあいさつだと誤(ご)解している外国人も多いため、注意が必要です。


4. 職場での具体的なおじぎのシーン

おじぎは、声に出すあいさつと一緒に使います。

朝と帰りのあいさつ

職場の入り口や自分の席に着くとき、明るい声で「おはようございます」と言いながら、あるいは言ったすぐ後に会釈(えしゃく)をします。帰るときの「お先に失礼します」も同じです。

お客さまを迎える

お客さまが会社に来たときは、椅子(いす)から立ち上がって丁寧(ていねい)におじぎをします。座ったままあいさつをするのは失礼にあたります。相手が帰るときも、見送りながらおじぎを続けるのが日本のマナーです。

感謝と謝罪(あやまること)

「ありがとうございます」や「申し訳ありませんでした」の言葉とともに、その気持ちの強さに合わせた角度でおじぎをします。言葉だけでなく、体全体の動きで気持ちを表現するのが日本流です。


5. きれいなおじぎをするためのコツ

美しいおじぎは、相手に清潔感(せいけつかん)と安心感を与えます。以下のポイントを意識してみましょう。

  • 背筋(せすじ)を伸ばす: 猫背(ねこぜ)になって頭だけを下げると、自信がなさそうに見えたり、だらしなく見えたりします。首ではなく、腰から曲げるのがコツです。
  • 目線の位置: おじぎをしている間は相手を見ず、頭を下げた状態では視線を自分の足元より少し先あたりに落とします。
  • 終わった後のアイコンタクト: 頭を上げた後に、もう一度相手と目を合わせます。これで「あいさつが終わりました」という合図(あいず)になります。
  • 手の位置: 男性は体の横に指を伸ばして置くか、前で軽く重ねます。女性は体の前で両手を重ねるスタイルが一般的です。

6. 会社が外国人従業員(じゅうぎょういん)に教えるべきポイント

日本の会社側は、外国人社員に対して「なぜおじぎが必要か」という理由も含(ふく)めて教えることが大切です。

「分離(ぶんり)礼」を教える

立ち止まってから「おはようございます」と言い、そのあとにおじぎをする作法を「語先後礼(ごせんごれい)」と言います。言葉と動きを分けることで、より丁寧(ていねい)でプロフェッショナルな印象になります。これを教えるだけで、社員の印象はとても良くなります。

理由を伝える

「おじぎをすると、お客さまがあなたを信頼(しんらい)してくれますよ」「おじぎは、あなたの気持ちを伝える大切な道具ですよ」と、そのメリットを伝えてください。日本の文化だからと無理にやらせるのではなく、仕事がスムーズに進むための技術として教えましょう。


7. まとめ:おじぎは心のパスポート

おじぎを正しく行うことは、言葉の壁(かべ)を越えて「私は日本の文化を尊重(そんけい)しています」という意思表示になります。

外国人の皆様へ

最初は恥(は)ずかしかったり、むずかしく感じたりするかもしれません。でも、迷ったら「軽く頭を下げる(会釈)」ことから始めてみましょう。それだけで、周りの日本人とのコミュニケーションが驚(おどろ)くほどスムーズになります。

企業の皆様へ

言葉が完璧(かんぺき)でなくても、正しいおじぎができているだけで、周囲の日本人社員やお客さまからの信頼(しんらい)は飛躍(ひやく)的に高まります。まずは、お手本を見せながら、優(やさ)しくその文化を伝えてください。


たとえ話:おじぎは「心の充電(じゅうでん)」です

おじぎは、人間関係という電池を「充電(じゅうでん)」するようなものです。朝、丁寧におじぎをすることで、相手の心に「この人と今日も頑張ろう」という電気がたまります。もしあいさつもおじぎもなければ、電池は切れて、仕事の連絡もうまくいかなくなってしまいます。毎日のおじぎで、職場の元気をフル充電しましょう。


Q&A:よくある質問

Q:おじぎをするとき、手はどうすればいいですか? A:男性はズボンの横の線に中指を合わせるようにまっすぐ下ろすのが基本です。女性は、おなかの前で左手を右手の上に重ねると、とてもきれいに見えます。

Q:座っているときは、座ったままおじぎをしていいですか? A:基本的には立ち上がってするのが一番丁寧(ていねい)です。でも、忙しい職場や、何度も会う同僚(どうりょう)の間では、座ったまま軽く頭を下げるだけでも大丈夫な場合もあります。周りの日本人がどうしているか見てみましょう。

Q:おじぎの速さはどれくらいがいいですか? A:急いで頭を上げ下げすると、心がこもっていないように見えます。「1、2」で下げて、「3」で止まり、「4、5」でゆっくり上げるくらいのリズムが、一番丁寧(ていねい)に見えます。


この記事が、皆様の日本での仕事と生活を、より明るく楽しいものにする助けになれば幸いです。おじぎは、練習すればするほど美しくなり、あなたの力になります。

次の一歩として、鏡(かがみ)の前で自分の背中がまっすぐになっているか、15度の会釈(えしゃく)を練習してみることから始めてみませんか。

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この記事を書いた人

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